マンションの音の問題

【音の問題は解決が困難。上の階の子供が飛び跳ねる音、下水の排水、フロ-リングなど、マンション住まいでは音の苦労が多いと聞きますが。】

音の問題が発生するのは、大きく分けて2つの原因が考えられます。

まず一つには、生活習慣の違いによる騒音の問題があげられるでしょう。我が家ではふつうの生活をしているのに、上の階の住人は毎日深夜に帰宅して、風呂に入ったり炊事洗濯をしたり、こちらが眠っているときにたてられる騒音は、耐えられないですよね。

もう一つは、子供のたてる騒音です。子供は音のことまで考えて生活していませんから、いくら親が止めても、家の中で飛び跳ねたり、駆け回ったりします。また、音の問題は、個人差が大きく判断が困難な場合も多いようです。時計のコチコチという音でも眠れない、同じ大きさの音でも周りが静かなときと、周りがうるさいときでは感じ方が違うというように、単に音の大きさを測るだけでは解決しない、難しい問題があると思います。今まで相談のあった例でも、高い費用をかけて騒音を測定してみたものの、建築基準法だけで言えば全く問題のない数値しか測定できない。基準値を下回っているから問題ないといつても、住人にとっては我慢できない騒音に聞こえるといった場合が多くて、なかなか解決の方法が見つからない、100パーセント解決した例はない、というのが実状です。

生活音の種類には、大きく分けて2つの音が考えられます。

1つは、マンション特有のコンクリートの軀体を伝わる伝搬音。これには人が床の上を歩くときに生ずるようなドスンドスンといった重衝撃音、ハンマーで叩くときに出るカンカンといったような軽衝撃音。

そしてもう1つは、ダクトなどの空気中を伝わり、うっかりすると共鳴して不快感を感じる音など、いろいろです。また、原因不明で上の階の人の普通の話し声が聞こえてしまう、などといった、まだ解決の方向も見えていない深刻な相談もありました。音に関しては、どこまでがマンションの欠陥で、どこまでが我慢すべきところなのかここではっきりと申し上げられないのは残念ですが、今後の問題としては考えていかなければならない重要な問題だと思います。